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さとみの妄想伝説
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相棒 ウソ感想文(感想文に見せかけた妄想小説です)
相棒 シーズン11 第17話 ディック(2013.11.08)

歩道橋の階段の下で、男が死亡しているのが発見された。
男の名は「徐 勤勤(ソ チンチン)」 在日東国人である。
死因は階段から落ちたことによる転落死のようだった。
街路樹の草むらから紙飛行機が発見されたこと以外は、別におかしな点はなかった。

徐のスマホを見るとFacebookをしていた。その中で日系アメリカ人大富豪"ディック・ペッカー"という男を演じていた。
ディックの設定は、IT企業を経営する大金持ちで、趣味はスキューバダイビングとピアノ。
寝る時は全裸にシャネルの5番。という、まさにスーパー攻め様そのものである。

もちろん顔写真もハンサム。顔写真を見て右京が言う。
右京「被害者は神戸君ですか?」
憲一「いいえ?バリバリの東国人ですが?」
右京「でもFacebookの中ではバリバリの神戸君ですよ」
顔写真は尊の顔だった。

捜査一課と特命係は警察庁にいる尊のところへ出向いた。
「この写真は俺がニコニコ動画に『踊ってみた』を投稿した時に使った写真ですよ」
ニコ動を見ると、確かにディックと同じ顔写真があった。 そして尊も捜査に加わった。

徐のスマホを詳しく調べようと、憲一はサイバー犯罪課の岩月のもとへ向かい、調査を頼もうとした。
「今立て込んでいるんです。捜査一課長から正式に文書で依頼してください」
「おーい、この中に分析できる奴いるかー?」
「やめてくださいよ。不本意ながら僕はあなたと尻愛だと思われているんですよ?」
え? 違うの? 絶対デキてると思ったのに!

岩月はしぶしぶ依頼を引き受けた。
その結果、Facebookの中でディックが会話していた外国人たちも全部ニセものだと分かった。
そこまで手間をかけて少年たちをだまして、お金をまきあげていたのだった。

だまされていた少年は2人。「鹿若 睦輝(かわか むつてる)」くんと「青津 牛太(せいつ うした)」くんだ。
まずは睦輝くんのおうちに行ってみた。
睦輝くんは、尊を見てディックが会いに来たのかと喜んだが、事情を説明すると落ち込んだ。
「ディックおじさんじゃないの?」
「お兄さん」

睦輝くんはお父さんがお金持ちで、おこづかいをたくさんもらっていた。
そのおこづかいを全額ディックに貢いでしまったのだそうだ。
「だってディックおじさんは僕をお嫁さんにしてくれるって言ったから……」
すると憲一は「だからって知らない人におこづかい全額渡すなんてバカかよ」
とかデリカシーのないことを言った。睦輝くんは泣いてしまった。

信輔と慶二がなんとかとりなして、捜査に協力してくれることになったが憲一はNGだった。
それで憲一と右京はもう一人の少年、牛太くんのおうちに先に行くことにした。
信輔たちが牛太くんのおうちに行くと、右京と憲一の前で牛太くんが倒れるのが見えた。
慶二「もう!少年心分からないブラザーズが何やってんすか!」

牛太くんは子供なのに会社を経営している、いわゆる少年実業家だ。
事情を尋ねるとまたもや憲一がろくでもないことを言う。
「あんたもあんただ。知らない人にお金をあげちゃうなんて」

すると牛太くんは語り始めた。
「変身……したかったのかもしれません。ディックのような人と結婚すれば、かわいいショタきゅんから、かっこいい大人の男に生まれ変わることができる。それが少年にとってどれほど価値があるか……」
窓際でポーズまでとって一生懸命語っているのに、右京たちはぜんぜん聞いてなかった。

夜になり、徐が通っていたバーに行ってみた。
バーのマスターは、スキューバもピアノもしていなかったが、棚に歴史書やおまじないの本などが置いてあった。
バーの常連で徐と仲が良かった人が、スキューバが趣味だったり、ピアニストだったりしたことが分かった。

バーのホームページには、明日ロンドンへスコッチを仕入れに行くと書いてあった。マスターは言った。
「スコッチがあとスコッチだけになってしまったので、仕入れます」
「……」
マスターは念には念を入れて強めに言った。
「スコッチがあとスコッチだけなんです」

右京「スコッチはともかく、ロンドンで取引するということは、マスターは英語がおできになるんですね?」
尊「できなくても何とかなるでしょ?」
マスター「何ともなりませんね」
尊「ううん!」(地団駄をふむ)

花の里へ行く。
岩月と月本が面識がある感じなのを見て甲斐が「尻愛なんですか?」と言うと「いえ以前ちょっと」と言葉を濁した。

翌朝、右京と甲斐と尊は空港に向かった。スローモーションでかっこつけて車から降りる。
一方、岩月は普通に歩いて現れた。
そこへ、バーのマスターがやってきた。
「あなたが徐を殺害したんですね?」
「何を根拠に」
バーのマスターであるアーサー・マーラーは、うろたえた。

「あなたと徐は、同じ高校の出身ですね?調べさせてもらいました。そのころからあなたは、彼のイタズラに振り回されてきた」
穢れあるイタズラである。

徐はさまざまなイタズラを繰り返してきた。
アーサーの写真を使って少年をだましてお金を巻き上げたり、アーサーにナンパをさせて相手がその気になったところを徐がアーサーをかっさらっていったり、自分で書いた小説をアーサーの名前で発表してみたりした。

今回のディックの名を騙った結婚詐欺でも、徐はアーサーに手伝いをさせた。
アメリカ人になりすますと英語を使わなくてはいけない。しかし翻訳アプリを使うと不自然な英語になってしまうので、アーサーに翻訳させていたのだった。

「あなたはこれまで彼のイタズラにずいぶん振り回されてきた。どうでしょうね。そんな風に過ごしていると、あなたも一度くらいは彼にイタズラを仕掛けてやりたいなどという気持ちになったりはしませんかね。ちょっとした仕返しですよ」
「イタズラですか?」
「ええ、イタズラ。暗示で人が殺せるか。本で読んだことがあります。その本は、あなたの店の棚にもありましたね」

右京は語り続ける。
「あなたは彼に暗示をかけた。歩道橋の上であなたは、紙飛行機が食べ物に……例えばラーメンなどに見えるように彼に暗示をかけたんです。そして飛行機を飛ばせた。彼は空飛ぶラーメンを追いかけて飛びつき、階段を転げ落ちて死亡した」
右京は現場近くの草むらから発見された紙飛行機をアーサーに見せた。
「この紙飛行機についた指紋をあなたの指紋と照合してみますか?」

アーサーはかぶりをふった。
「違いますよ」
「アーサーさん」
「ラーメンじゃない。ハンバーガーですよ。あいつはアメリカ人になりきっていましたからね」

* * * 回想シーン * * *
アーサー「ほーら、お前の大好物のハンバーガーだぞー」
紙飛行機を飛ばす。それを見て興奮する徐。
徐「ドゥルッフー!」
階段から転げ落ちる。
* * * 回想シーンここまで * * *

「断ち切りたくても断ち切れない麻薬のような男。どうしようもない男だけど大好きだったから。本当に死ぬなんて思ってなかったけど、死んじゃった時はどうしようかと思ったけど、死んでくれて今はほっとしています」
アーサーは深くため息をついた。

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