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さとみの妄想伝説
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相棒 ウソ感想文(感想文に見せかけた妄想小説です)
相棒 シーズン9 第11話 死んだはずの男(1ページ目)

公園のベンチで男の死体が発見された。
死因は刺殺。ポケットからはサイフと無記名の婚姻届。サイフの中は小銭のみで、免許証の類は入っていなかった。

男は7年前に失踪した三津 勝太(みつ かつた)だった。失踪して7年たったので、 戸籍上では死んだことになっていた。
死んだはずの男が殺された。
気になった右京と尊は調べ始めた。

三津の元妻の町木 玲奈(まちき れな)とその現在の夫、町木 蓮太郎(まちき れんたろう)に聞き込み。

三津と玲奈はかつて夫婦だった。娘も生まれた。しかし7年前、三津が海に釣りに行ったきり行方不明になった。 そして離婚が成立し、玲奈は現在の夫と再婚した。
尊が夫婦のアリバイを尋ねると、二人とも料理の仕込みをしていたと答えた。仕込みというのは、二人はレストランを経営しているからだ。
尊が夫婦に聞き込みしている間に右京は、こっそりと厨房に入って行った。鍋の中にフォークをつっこんで、ホホ肉を見つけ出した。 ホホ肉を見て右京は大喜び。
「ホホ肉ちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」
ホホ肉を勢いよくつまみ食いするが、まだよく煮えていなかったため、右京はげんなりした。
その姿が町木夫妻に見つかり、右京と尊はつまみ出された。

特命係室にて。右京は尊に言った。
「奥様は、かつて夫だった三津さんへの愛情はもうすっかりなくなってしまったのでしょうかねぇ」
「そりゃ7年も会ってないんですから、仕方ないでしょう」
「ですが、もし残っていたとしたら、現在の夫である町木氏は、三津さんに殺意を抱くかもしれません。 もし君が町木氏の立場なら、どうします?」
右京は尊の目を覗き込んだ。
「俺は大丈夫!かつての恋人なんかに負けないくらい魅・力・的!ですから」
右京はフフッ、フフフフッと鼻で笑った。

「それにしても」
話題が変わった。
「ねえ神戸くん、三津さんは、7年もの間、どこに身を潜めていたのでしょう」
「そうですね。身分を隠した状態では、アパートひとつ借りられませんからね」
二人は頭をひねった。突如、尊がひらめいたかのように言った。
「さては、海の底の竜宮城にでも住んでいたのか?なーんちゃって」
「神戸君!それです!」
「……。どれです?」
男でありながら、女の家に入り浸っていた。つまりヒモである。失踪中だから身分を明かせない。 身分を明かせないからアパートも借りられず、仕事もできない。貯金も持ち歩いていない。 となると、生きるためにはヒモになるしかないのだ。

「でぶが何か知っているかもしれません」
そう言って右京は立ち上がり、鑑識室に向かった。尊もくっついていった。
鑑識官、米沢守の手元には、捜査一課が見つけてきた物がたくさん置かれていた。
三津が失踪中に転がり込んでいた女、羽矢戸 千里(はやと ちり)の家から借りてきた、三津の私物や ゴミ箱の中身があった。尊が聞いた。
「これは何?」
「こちらは『封筒』と言いまして、手紙や書類を入れて持ち歩くためのものですな」
尊の質問に守はよどみなく答えた。
「封筒は知ってるよ!誰が何に使った封筒なのかって聞いてんの!」
尊は机をたたいて叫んだ。守は動揺もせず答えた。
「同居人の羽矢戸 千里さんの話によりますと、三津は毎月、 この袋に給料を入れて千里さんに渡していたのですな」
「給料?三津は働いてたの?どこで?」
「どこで働いていたのかは、残念ながら千里さんは知らなかったのですな」
「チッ!」尊は舌打ちした。
「チッ!」右京も舌打ちした。
封筒には指紋がついていた。三津の指紋、千里の指紋、そしてもうひとつ、謎の指紋。
謎の指紋のことが気になりつつ、鑑識室をあとにした。

三津が失踪する前に働いていた会社『ほんにゃら商事』へ行ってみることにした。
三津の直属の上司だった木村課長に会わせてもらえることになった。
木村が来るまでの間、右京が尊に質問した。
「ねえ神戸君。もしかしたら三津さんは、直属の上司と不倫していて、 それが奥さんに見つかりそうになり自殺したのかもしれませんね」
尊は舌打ちし、「だとしたら自業自得ですね」と言った。
「自業自得ですって?」
「当然ですよ。奥さんがいるくせに他の人に手を出すなんて、クズです!ゴミクズですよ!」
「ゴ、ゴミクズは言い過ぎですよ……」

そんな話をしていると、木村がやってきた。木村は丁寧に名刺を差し出した。
木村と三津は、実はこっそり愛し合っていた……というようなことはなく、ごく普通の上司と部下だった。
7年前のあの日、木村は三津ともうひとりの部下『追手内 洋一(ついてない よういち)』を連れて、三人で海に釣りに出かけた。 木村がちょっと目を話したスキに、二人が行方不明になってしまったそうである。
追手内は、つい先月死体となって海で発見された。死亡から5年以上経過していることが分かった。
木村は三津のほうも死んでいるとばかり思っていたらしい。
公園で死体となって発見されたことを伝えると、木村は驚いた様子を見せた。
「生きていたなんて知りませんでした」(続く)

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