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さとみの妄想伝説
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相棒 ウソ感想文(感想文に見せかけた妄想小説です)
相棒 シーズン3 第4話第5話 女優

女が旅行から帰ると、布団にぐるぐる巻きにされガムテープで固定された死体が、リビングに転がっていた。 女は男と一緒に死体の布団をはがすと、その死体を便器に乗せて強く押した。
「これでよし。あの小説どおりになったな」
女と男の頭の中には、『便器にはまって抜けなくなり餓死』というストーリーが巡っていた。

春樹の自宅にて。春樹がうどんを茹でている。そこへ尊が起きて来る。
「お・は・よ」
尊は春樹にまとわりつく。
「もう茹で上がるからテーブルで待っていろ」
「はーい」

うどんを食べながら「ついに杉下さんが麺食になったらしいな」「ええ。昼はラーメン夜はスパゲティ。朝もうどん食べてから 来るそうですよ」「まさに麺食だな」そう言って二人はうどんをすすった。

「それはそうと、歯ブラシとコップを持って帰れ。いつまで置いておく気だ」「じゃあ明日持って帰ります」
尊はにこやかにそう答えた。春樹は苦虫を潰したような顔をした。

尊が特命係室に行くと、右京はおらず、六郎がいた。尊は『おはよう』のかわりに
「暇か?」
と六郎に問うた。
「暇じゃねーよ」
当然六郎は忙しさをアピールするのであった。

右京が鑑識室にいると六郎に聞いた尊は、鑑識室へ。
鑑識の守が、右京に助けを求めたのである。
麹町の一軒家にて、便器にはまった死体が発見された。それを見たとき守は餓死に違いないと思った。 しかし、念のため解剖してみると、餓死ではなく絞殺であることが分かったのだった。

「絞殺?絞め殺したものを、わざわざ便器に?」
この違和感のために、守は右京に助けを求めたのだ。
「被害者は脚本家の古谷彦六さん。通報者は古谷さんの内縁の妻で女優の小峰夕月さんです」

二人は夕月に聞き込み。
「旅行から帰ったら、主人がトイレで死んでいたんです」
さも悲しそうな表情で夕月は語った。
「なぜ古谷さんと入籍しなかったんですか?」
入籍せずに夫婦してるのってねえどんな気持ち?と言わんばかりに楽しそうに尊が聞いた。
「紙切れ一枚で束縛されたくなかったからかしら」
夕月はそう言った。
僕の知り合いにも紙切れの上では離婚しているにも関わらずしょっちゅう店に顔を出したり デートしたりしているカップルがいますよ、と尊は言いそうになった。
しかし、容疑者について一つでも多く手がかりをつかみたいと思い、夕月の話を聞くことにした。
「愛し合っていてもお互い自由でいたかったのよ」

右京は、旅行先から自宅にまったく連絡していなかったのはなぜかと訪ねた。
夕月は、特に理由は無い、いい大人がそんなしょっちゅう連絡する必要ないと答えた。
しかしメールの一通も送っていないとは不自然だ。
もしや旅行中にすでに古谷の死を知っていたのではないか。

「家族なら連絡するでしょう。僕も兄には連絡を欠かしませんよ」
と、尊は携帯を取り出した。
「一緒に暮らしてるわけではないんですけどね、仲いいんですよ」
容疑者について一つでも多く手がかりをつかみたいとも思ったが、兄の自慢話をした。
「ほら、絵文字なんか使っちゃってかわいいでしょ?これでも四十過ぎてるんですよ?異母兄なんですけどね、 とても優しくて、暖かくて。料理も上手で、ときどき僕が泊まりに行くと作ってくれるんですよ」

右「神戸君」
右京がたしなめた。
尊「あっ杉下さんも見てくださいよ。これ、兄が作ってくれたナポリタンの写真」
右「神戸君!!」
右京、相棒に激昂


尊が兄自慢をしている間に、夕月の撮影の時間になってしまったので聞き込みを終了し、 死体発見現場を調べることにした。

古谷の家に入ろうとすると、撮影現場から来たスタッフが中に入りたいと警官にゴネていた。
脚本の締め切りは明日だったので、すでに出来上がった原稿があるはずだとスタッフは言った。
右京と尊がそのスタッフを連れて中に入る。スタッフは原稿を探しまくる。
「NAI NAI NAI 原稿がない!NAI NAI NAI もう見つからない!」
「探し物は原稿ですか 見つけにくい原稿ですか カバンの中も机の中も探したけれど見つからないのに まだまだ探す気ですか それより僕と踊りませんか」
「原稿は 千代に八千代に さざれ石の巌となりて 苔のむすまで」
しかし見つからなくて、しかたなく他の脚本家に急遽頼むこととなった。
でも急に頼んだもんだから、物語中に「困ったら早めに助けを求めてくれ」とか「もっと早く分かってればもっとスマートな対応ができたんだけど」 的なセリフがたびたび登場した。でも即興で作ったとは思えないほどレベルが高い内容だった。

スタッフは帰ったが、しかし、あるはずの原稿がないということは、事件の手がかりになるはずだと右京は思った。 原稿はなくとも、メモ書きのようなものならあるかも、と、家中を探しまくる。

使いかけの壁紙とのりを見つけた。それと同じ壁紙が寝室のベッドの横にあった。
不自然な位置にある額縁をはずすと、その部分の壁紙は張ったばかりだった。
守を呼びつけて、はがしてもらった。
守「最新の紙を細心の注意を払ってはがしてみました」
右「さいしんの」
尊「さいしんの」
右、尊「ギャハハハハハハハ!!!!!!!」
守のシャレに大爆笑した。尊はハラがよじれて早退した。

尊は現場からは、自分ちよりも春樹んちのほうが近いという口実で春樹の家に転がり込んだ。
「おなかいたい」
尊の甘えた声に、春樹の母性本能はくすぐられた。
「大丈夫か?薬飲むか?おかゆ食うか?病院行くか?」
そんな春樹につけこんだ。
尊は春樹に襲い掛かり、そして性行為に及んだ。

ことが終わり、甘い愛の言葉でも交わすのかと思いきや、ケンカになっていた。
「私たちは兄弟だ!血のつながった兄弟だ!こんなことをしていてはいけないんだ!!」
「兄弟だからなんなのさ!血がつながってなきゃ良かったのか?男女だったら良かったのか? それが一体何だって言うのさ!戸籍っていうただの紙切れ一枚のことじゃないか!」
「紙切れ一枚は大事なことなんだ!」
兄弟は睨み合い、そして尊は部屋を飛び出した。
春樹は頭を抱えこんでうめいた。

「紙切れ一枚……」
夜道を歩きながら、尊はその言葉をつぶやいた。
そういえば夕月も紙切れ一枚に束縛されたくないとか言っていた。紙切れ一枚に悩まされる俺たち兄弟も あの女優も同じだったということか。
「ん?」
尊はふと思いついたことがあった。

右京と尊は夕月と松永のもとへ行き、そして語った。
張り替えられた壁の下から古谷のメモが出てきたこと。メモの内容が実際の事件そっくりだったこと。
夕月と古谷の戸籍謄本を取り寄せて二人の関係を調べたこと。
夕「調べたのね」
右「我々はずっとあなたの夫殺しを疑ってきた。あなたが殺したのは、父親です。」

夕月は語った。
高校を出て女優になる為のレッスンを受けている時に、古谷に出会い恋に落ちた。そして共に暮らすようになったが、 古谷の持っているアルバムに夕月が写っているのを見て古谷が父だと知ってしまった。
「まさか父親だなんて夢にも思わなかったもの。でもねあいつは最初から分かってたのよ、私が娘だって。 分かってて私を恋人にしたの。分かってて……私を抱いたのよ」

さらに夕月は語った。
それでも古谷と別れなかったのは、あんな鬼畜眼鏡に抱かれて身も心も汚れてどうでもよくなっていたから。 そんな中、松永と恋に落ちた。そして松永と二人で、古谷を殺す計画を立てた。

***回想***
夕「どうやって殺すの?」
松「あいつが日々こしらえている愉快な殺人トリックを使うってのはどうだ?
  あの鬼畜眼鏡にはふさわしい死に方だろう?」
***回想ここまで***

「ドラマの中の殺人トリックなど現実には通用しませんよ」
あんたもドラマだ!
そして二人はその足で警察へ行き、出頭した。


取調室にて。夕月と松永はそれぞれ別の部屋で取調べを受けている。尊は夕月に言った。
尊「あなたはまだウソをついている」
夕「ウソなんて」
尊「父親の望むいい子を演じてきた……と言うと悲劇のヒロインのように聞こえますが」
夕月の顔を覗き込んで尊は続けた。
尊「真相は逆だったんじゃないでしょうか。松永への愛情こそが演技だった」

尊は推理を語った。
仲睦まじく暮らしてきた古谷と夕月。しかし二人が親子であることを松永がかぎつけてしまった。そして 松永は二人を脅迫した。

***想像***
松「今をときめく大物女優が実の父親と近親相姦!マスコミはヨダレを垂らして食いつくだろうなぁ」
***想像ここまで***

松永は口止め料を請求してきた。その額はしだいに膨れ上がり、ついには夕月の体まで求めてきた。

***想像***
古「松永め……!ゆ、ゆる、さん!!
  ゲホッ!わしはもう寿命じゃ」
夕「あなた!」
古「だが、このままじゃ死んでも死に切れぬわぁ!」
***想像ここまで***

そして二人は松永への復讐計画を立てた。
夕月が松永に色仕掛けで近づき、古谷を憎んでいたとウソをつく。そして一緒に殺してくれないかと依頼する。 松永を殺人者にすることこそ、二人の復讐だったのだ。

夕「でもそんなのあなたの想像でしょう」
尊「あなたは松永に殺人計画を立てさせた。しかし、松永は『餓死させる』などという残酷な方法を選んだ。 あなたはそれに耐えられず、古谷さんが苦しまなくて済むようにあらかじめ薬などで眠らせた上で絞殺しておいたのです」

夕月はうつむいた。
尊「古谷さんを苦しませずに死なせようとした。あなたのとった行動こそ、あなたが古谷さんを愛していた証だと、僕は思います」
夕月は観念して、全てを認めた。


尊は屋上にて、夜風をあびていた。
***回想***

「大丈夫か?薬飲むか?おかゆ食うか?病院行くか?」

* * * * * *

「私たちは兄弟だ!血のつながった兄弟だ!こんなことをしていてはいけないんだ!!」

***回想ここまで***
そこへ春樹が現れた。「風邪引くぞ」
尊は春樹に連れられて建物内に帰っていった。

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