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さとみの妄想伝説
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相棒 ウソ感想文(感想文に見せかけた妄想小説です)
片棒 密愛

特命係の杉下右京が森の中の小屋にたどりついた。
中から年配の女が出てきて「久しぶりね杉下君」と言った。
右京「お久しぶりです宇佐美先生」
恩師か?
宇佐美「あなたから急に電話をもらったときには驚いたわ」
右京「急に懐かしくなったので。仕事も休みですし、こうして会いに来たというわけです」

右京「先生が僕のことを覚えていて下さって光栄です」
こんなインパクトの強いヤツが教え子だったら忘れたくても忘れられないだろうな。
右京「僕が唯一赤点を取った講義が、先生のフランス文学でした」
えっ?右京が赤点?うっそー!
宇佐美「そうだったわね。あなた、フランス文学は苦手だったもの」
昔について語り合う二人。
宇佐美は昔大学でフランス語を教える教授だった。しかしあるとき急に教壇を去り、山小屋暮らしを始めた。
大学教授だったころに書いた多数の著書から入る印税のおかげで、人もうらやむニート暮らしを満喫中だ。

右京「ところで、ここに来る途中、あるウワサを聞いたのですが」
宇佐美「ウワサ?」
右京「ええ。この小屋で、男性が亡くなったとか」
右京は自分は刑事だから、事件のあった部屋を調べたい、と言い出した。
仕方なく右京を寝室に通す宇佐美。

宇佐美の小屋の寝室で、右京は事件のあらましを聞いていた。
この寝室で、榊敏郎という男が服毒自殺したのだそうだ。
毒の入ったビンが置かれており、内側から鍵がかけられていた。
宇佐美と榊との出会いは、行き倒れになっていた榊を宇佐美が助けたのだそうだ。
榊は、女房に死なれて、ヤケになって借金まみれになり、夜逃げして、別荘の前で倒れていたそうだ。

右京は、榊の死が自殺ではなく他殺である可能性について考えてみたいと言い出した。
長野県警の話によると、毒は急須と湯のみから発見されたらしい。他の人が入れることも可能だったのだ。
しかし、この部屋は密室。どうやって犯人は抜け出したのか。

密室トリックについて右京は語りだす。
「犯人は小さいサルを飼っていて、鍵を閉めるように仕込んでおく。 あるいはリス。鍵の付近にリスの好きなエサを仕込んでおく。 あるいは監察官。 彼らはどこからでも急に現れ急に去ってゆく人種。鍵のしまったドアから出ることなど造作ない。 あるいは氷。 いずれにしろ、なにがしかの仕掛けをほどこしたならば必ず痕跡があるはずです。」
そして部屋を調べだす右京。

捜査の後、右京と宇佐美はお茶を飲んでいた。
右京「部屋を調べていたら、こんなものを見つけました」
盗聴器とフランス語の教本だ。
右京「僕なりの推理と空想で一つの物語をこしらえることができました」
空想イラネ

***右京さんの空想タイムはじまるよ! わぁい!***
榊は、フランス語で愛の告白をしていた。当然相手はフランス語に堪能な人物ということになります。 仮に酵母菌とでも名づけましょうか。
宇佐美「うーん、キャテリーヌのほうがいいわ」
却下します。酵母菌は榊より年上の冷静な大人の女性です。
宇佐美「榊もやめてジュリアンにしましょう。キャテリーヌはジュリアンの愛の告白をどんなふうに受け止めたの?」
ジュリアン……いや、短パンマンは酵母菌の眼鏡に適う男性ではなかったので最初は相手にされなかったでしょう。
宇佐美「榊は基本長ズボンだったけど?それに『最初は』って?」
押しの一手という言葉もあります。酵母菌は短パンマンの愛を受け入れた。 しかし、短パンマンは酵母菌が本当に自分を愛しているのか疑心暗鬼にかられました。酵母菌の愛情表現が覚束無かったからです。
***空想中断***

宇佐美「それは無理があるんじゃない?キャテリーヌは大人の女性なんでしょ?覚束無いなんてありえないわ。
物語を都合よく進めるために登場人物をゆがめてはいけないの!
その主張を古沢●太に聞かせてやって!
さらに空想はエスカレートする。

*** 空想 ***
酵母菌は恋多き女性どころか、ただの一度も恋をしたこともない、初心な乙女だったとしたら。
何か、恋をしたくない理由があるとしたら。
酵母菌は腐女子だったのではないでしょうか。
男×自分などというカップリングには一切萌えることが出来なかった酵母菌は、恋をすることなく、人生を過ごしてきた。
しかし人生の黄昏を向かえて出会った男性は、酵母菌を、新ジャンル『自分受け』に目覚めさせた。
*** 中断 ***

宇佐美「しかし、そんなに愛した男性をなぜキャテリーヌは殺さなければならなかったの?」
右京「短パンマンは盗聴器を仕掛け、そして知ってしまったのでしょう。あなたが本物の宇佐美先生ではないということを」
宇佐美「はぁ?あなたは何を言ってるの?何を根拠にそんなことを?」
右京「僕は、大学に在籍中、赤点を取ったことなど一度もありませんよ」
宇佐美「ああ、そうだったわね。赤点だったのは別の学生だったわ。杉下君、君は優秀な学生だったわ」
右京「僕を知っているんですか?宇佐美先生は東応大学の教授。僕は東京大学の出身ですよ」
宇佐美、いや、ニセ宇佐美はキョドる。
右京「宇佐美先生の昔のことなどあなたは何も知らなかった。だから僕の話に合わせるしかなかった」

右京がこの小屋に来たのはそもそも、この事件を調べた長野県警の警察官が右京の大学時代の後輩で、右京に事件の 捜査を依頼したからなのだ。昔を懐かしんでの訪問ではなかったのだ。

ニセ宇佐美は怠け者で、できることなら働いたりせず一日中妄想しながら暮らしたかった。
そこに、印税で大金を手にしている大学教授を発見。
宇佐美そっくりに整形し、そして宇佐美を殺してなりかわった。
山奥でひっそり暮らしていたが、しかし、短パンマンに正体を見破られ、自首しろと迫られた。
そして口封じに殺したのだ。

右京「物語はこれで終わりです」
ニセ宇佐美「密室トリックはどうなったの?」
右京「あらかじめ茶葉に毒を仕込んでおいて、時間差で飲ませれば済む話です」
エエエエエエエエ!!!!!

「あなた、赤点を取ったことがないと言っていたわね。今日のあなたのレポートは赤点よ。大きな減点があったのよ。 私が彼を殺したのは口封じだけではなかった。私はこんなに彼を愛したのに、彼はしょせん偽りの愛だった。それが悔しかったのよ」
「偽り?」
「だって、心から愛している相手に『自首してくれ』なんて、言える?言えないわよね?」
「愛があるからこそ、彼はあなたに自首を勧めたんですよ。人を本当に救えるのは、真実だけなのですから」
そして右京はニセ宇佐美をしょっぴいた。

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