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さとみの妄想伝説
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相棒 ウソ感想文(感想文に見せかけた妄想小説です)
相棒 シーズン12 第7話 平凡なフリーターの俺がひき逃げ事件を目撃して突如英雄になっちまった件について(2013.12.13)

この回の脚本は飯田武だ。
飯田武は、4人組脚本家グループ『櫻井武晴』のリーダーである。
4人組と聞くと、腐女子的には「櫻井武晴×櫻井武晴×櫻井武晴×櫻井武晴」で妄想したくなるが、それはできない。
なぜなら櫻井武晴には女性もいるからだよ。


公園の階段下で、フリーターの深町 涯(みまち がい)が頭に傷を負って死亡していた。
殺人事件として捜査が始まる。

深町はブログをしていた。ブログには三年前に老婆が自転車でひき殺された事件を目撃したと書かれていた。
事件の前は暗い記事しかないブログだったが、事件の目撃証言をして警察やブログの読者にちやほやされるようになったら、明るい記事が増えた。

平凡なフリーターの俺がひき逃げ事件を目撃して証言したら、ブログが盛り上がって恋人もできて店長に抜擢されて背も伸びました!

深町の恋人である鴨士蓮(かもし れん)という大学生に話を聞いた。
鴨士は電話で呼び出されて公園に行ったら、深町が倒れており、そして、走り去る男の姿を見たと言う。

三年前のひき逃げ事件の犯人として逮捕された比井手 寧蔵(ひいて ねいぞう)の写真を、鴨士に見せたところ
「この人かも、しれません」と答えた。

さらに、ひき逃げ事件の取り調べをした刑事の写真を、鴨士に見せたところ
「この人かも、しれません」と答えた。

さらに、ひき逃げ事件で死んだ老婆の息子の写真を、鴨士に見せたところ
「この人かも、しれません」と答えた。

適当かよ!

「だって警察の人にこの人かって言われたら、はっきり違うとは言いにくいし」
めんどうくさいやつだな!
しかも、よくよく話を聞いてみると、後ろ姿しか見ていないことが分かった。

そして、捜査を続けていろんなことが分かってきた。
比井手 寧蔵はひき逃げをしていないこと。深町は比井手の後ろ姿は見たが、はねるところは見ていないこと。
取り調べた刑事は深町の証言を誘導したこと。老婆の息子は事件のせいで離婚したこと。
深町は自費出版で本を出そうとしていたこと。

比井手は、深町が死んだ時間帯、公園でホームレスに目撃されているが、しかしホームレスに厳しく追及すると、金をもらってウソのアリバイ証言をしたことが分かった。
それを比井手に言うと、深町を殺害したことを認めた。

右京「不当な目に遭った時、もっともしてはいけないのは、不当な方法による復讐です。あなたが最初に受けた不当を誰も不当だと思わなくなってしまうからです」
比井手は泣き崩れた。NKO48(泣き崩れるおっさん48歳)だ!

深町の遺品のフロッピーディスクを開くと、自費出版する予定だった原稿が出てきた。
「私はおばあさんがはねられる瞬間を見ていなかった。なぜ私はウソの証言をしてしまったのか」
深町はウソの証言をしたことを後悔していたのだった。


さて、ひとつ謎が残る。
なぜ、この話の脚本は「飯田武」名義なのだろう。「櫻井武晴」名義でもよさそうなものである。
もしかしたら、実験だったのではないか。

この話の人物描写の内容はすばらしい。事件に関わった人たちの人生の狂い方の描写など、思わず引き込まれる。
それに比べて、事件の内容にはアラがある。
ダイイングメッセージが犯人の情報ではなかった。ダイイングメッセージは、普通犯人の情報を残すものである。
あと、ひき逃げ事件で、赤い自転車の男は去り際に後ろを見てないのに、おばあさんの死因が病死だと分かるのか?
もしかしたら別の人物がひき殺していて、その罪を赤い自転車の男になすりつけたのかもしれない。

ウソのアリバイ証言を頼んだら犯人なのか。「ウソのアリバイ証言を頼んだのは疑われたくなかったからです。殺していませんよ」と言われたら捕まえられない。
ブログだとコメントをもらっていい気になってしまうから本を出版すると言っていたが、ブログはコメント欄を非表示にすることができる。

櫻井武晴が本気を出せば、こんなアラなんか直せそうなものだ。
この話は、ハイレベルの人物描写とアラだらけの事件描写を両立させたら視聴者がどう反応するか、という実験だったのではないか。
実験を「櫻井武晴」名義でするわけにはいかないから、だから「飯田武」名義だったのではないかと思う。

個人的には、相棒を見る際には、おっさん同士の会話とか、おっさん同士の恋愛とか、泣き崩れるおっさんとかを楽しみにしているので、そこを丁寧に書いてくれればうれしいのである。

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