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さとみの妄想伝説
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相棒 ウソ感想文(感想文に見せかけた妄想小説です)
相棒 シーズン2 第16話 白い罠

【前回のあらすじ】
右京さんの空想タイムだったよ!

花の里にて。右京が空想話を尊とたまきに語って聞かせている。
右「ええと、どこまで話しましたかね」
尊「大河内さんが電車の窓から外を見たら、コレッジョの画集を抱きしめた俺が居た、というところまでです」
右「いいえ!まだそこまで話していませんよ!」


*** 空想 ***
大「ナポリタンが好きなのか」
神戸君の部屋には、テーブルの上にナポリタン、ソファーにナポリタン、額縁の中にナポリタン、机の上には 田亀源五郎の画集の一巻と二巻。
大「鴨荷を探しているんだ」
尊「俺が教えると思う?」
大「お前は鴨荷のどこに惹かれているんだ?」
尊「俺の出生を知らないところ」
大「その鴨荷が、暴力団に狙われているんだ。殺されてしまうかもしれないんだぞ」
神戸君と大河内さんは、急いで鴨荷の隠れ家へ行きました。
しかし、すでに鴨荷は何者かに殺害されていました。

死体を見た神戸君は腰を抜かしブルブル震えて一歩も動くことができなくなりました。
全くぶざまな姿です。一方大河内さんは冷静に辺りを見回しました。
そして警察に通報。
警察の調べにより、部屋中から神戸君の指紋が出ましたが、第一発見者であり、その時についたのだろうという ことになりました。

事情聴取を終えた神戸君と大河内さんは、警察官の若井さんに車で送ってもらえることになりました。
しかし、車はどんどんひとけのない所へ入って行きます。そして急に車から下ろされました。
「お前たちには死んでもらう」
若井さん……いや、若井は、銃を取り出しました。
「お前たちには、鴨荷殺しの罪をかぶってもらう」

鴨荷の部屋から神戸君の指紋が発見されましたが、しかし、神戸君は死体発見時一歩も動けなかったのです。 あのとき指紋を付けることはできなかったのです。警察関係者が神戸君の指紋をでっちあげたのですよ。
鴨荷は若井と裏でつながっていて情報を提供させていたのです。しかし、鴨荷は売春組織の手を広げすぎて、やがて、警察との つながりが露呈しそうになっていったのです。だから口封じに殺した、そして殺人の罪を神戸君になすりつけようとしたのは
「お前がいると邪魔だからだよ!お前のせいで、はは子さんと二人っきりになれやしない!」
若井は、神戸君を刑務所送りにして、神戸君のお母さんに交際を申し込もうと企んでいたのです。

若井は銃口を神戸君に向けました。
大河内さんは、身動きもできません。
神戸君は、眉一つ動かさずに
「撃てよ」
とても冷たい声で、若井にそう言いました。

「俺はもともと、生まれてきちゃいけない人間だったんだ。 生きる価値なんてないんだ。さあ早く撃てよ」

若井は微塵もためらわず
「じゃあお望みどおりにしてやるぜ!」
引き金を引きました。弾は神戸君の心臓に命中!しかし、神戸君は鉄の心臓の持ち主!弾など跳ね返してしまったのです!
驚いてうろたえる若井に、大河内さんがタックルして取り押さえました。

若井は逮捕され、神戸君のお母さんと岡先生が迎えに来ました。
岡先生が、大河内さんに尋ねました。
「あなたは、なぜ神戸君のためにそこまで?」
そこへ神戸君が割り込んできて大河内さんに言いました。
「あんたもしかして、父さんの奥さんの子供なんじゃないのか?」
大河内さんはうなずきました。
そして懐から、田亀源五郎画集第三巻を取り出しました。

大「父さんの遺言で、お前にこれを」
尊「毎年一冊ずつ送りつけてきていたのは、あんただったんだ」
大「最後の一冊は直接手渡ししようと思った。今日はお前の誕生日だよな」
しかし神戸君はそれをはらいのけました。
神戸君は背を向けて歩き出しました。それを大河内さんは駆けつけて引き止めました。

尊「消えちゃいたい。雪みたいに」
大「そんなこと言うな。生きる価値の無い人間なんていないはずだ」
尊「じゃあ俺を買ってよ。俺に価値があるんだったら俺を買ってよ」
大「違う。全然違うぞ神戸!父さんはずっとお前のことを気にかけていた。大津刑事は長いことお前を立ち直らせようとしていた。 岡先生もお前を見守ってきた。お前のお母さんはお前を産んで本当に良かったと言っていた。 お前はそういう人たちにずっと愛されていたんだ!なのに……生きる価値が無い?ふざけるな!お前はずっと大切にされて きたじゃないか!本当に価値のあるものは大切にされるんだよ。そして愛される。お前のように」

翌日
大河内さんが東京へ戻るために電車に乗り込みました。ホームには神戸君のお母さん、岡先生、大津刑事。 神戸君の姿はありませんでした。
「やはり分かり合えないのでしょうか。異母兄弟というものは」
大河内さんはうなだれて電車に乗り込みました。
雪の降る中、電車は進んで行きました。
ぼんやりと窓の外を見つめていた大河内さんの目に、次の駅のホームに立っている神戸君の姿が入りました。
神戸君は田亀源五郎画集を胸に抱きしめて、何も言わずにただじっと大河内さんを見つめました。
大河内さんもじっと神戸君を見つめました。
電車が動き出しました。神戸君は電車を追って走りました。髪を振り乱しながら、走り続けました。ホームの端まで走り電車 の後ろ姿が見えなくなるまで見送りました。

*** 空想終了 ***
右「以上が僕が想像した神戸君の過去です」
尊「想像じゃなくて妄想ですよここまでくると」
た「大河内さんと神戸さんが異母兄弟という設定が画期的でした」
尊「あ、いえ、それだけは本当なんですけどね」
た、右「えっ?!」
尊「『えっ?!』ってどうして杉下さんまで驚いてるんです?!知ってて言ったんじゃないんですか?」
右「知りませんよ!全然似てないじゃありませんか」
尊「母親似なんですよ二人とも」
右京はひたすら震えていた。

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